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【出展者の声をお届け!】愛用されている仕事道具を紹介ください〜布博編 part.3〜

10年来の相方となっている愛着のある道具、使い切る度に繰り返し購入するお決まりの画材……。作家活動を支える欠かせない一品です。ひとつずつエピソードと共にご覧になれば、制作風景の中にある道具たちを思い浮かべてお楽しみいただけるはずです。

ナカキョウ工房

移動用に使っているお裁縫箱。夜長堂さんで手に入れたアルミのお弁当箱にクルミの殻でつくったピンクッションや小さなハサミと糸と針を入れています。

KAYO AOYAMA

フランスのコンテアパリというメーカーの鉛筆が描き心地が良く、愛用しています。

Tetra-milieu

今回は、ホーロー製のパレットを紹介します。アクリルガッシュを含めて水彩系の作品やデザインを描く時に、このパレットだけは10年くらい手放せなくて使い続けています。ホーロー製なので、アクリル系の絵の具だとサッと綺麗に落ちますし、イラストを描く時にはジェッソなどを混ぜる場合が多いのですが、そういった特殊な素材でも乾きにくく、⻑時間使用してもストレスがありません。最近は紙パレットなどが主流ですが、未だに広げて使いやすいこのパレットが好きです。筆は細めを多く使います。また、パターンにおこすイメージを作るときは、カットナイフでパーツを切り出してパターンイメージを決めることもありますね。どれも手放せない愛用の仕事道具です。

十布

PIGMA05・アクリラガッシュ・面相筆・ジェルメディウム・ネスカフェゴールドブレンド・アサヒペン水性ニス・スコッティティッシュ・パステル
(回答:十布デザイナー・福田利之)

フルコチエ


アンティーク文具収集家の方から譲っていただいた打刻機。

MONDOFIL

かぎ針セットと糸きりハサミです。学生の時に全員同じ道具を購入するのですが、この時はじめて片かぎ針をつかいました。号数間違いがおきにくく、おしりも引っかからないので使いやすいです。ファンシーヤーンをよく編むので同じメーカーの太い号数までそろえ直しました。糸きりはさみは持ち歩いている際に一度なくしてしまい、地元新潟のものを買い直しました。初めは切れ味がとても良いので戸惑うほどです(笑)。

YUI MATSUDA

シルクスクリーンプリントの時に使うスキージ。図案の幅に合わせてサイズを変える。

レピヤンリボン

織物工場には欠かせないルーペ。これは簡易型で、実はもっと糸のフェラメントまで見れるルーペも使ってます。


ルーペでリボンを見ると、こんな風に見えますよ


工場の中では、手のひらサイズの”握りハサミ”と言われる小ぶりな金属の糸切りハサミ、織工さんが一人一人、myハサミ、ポッケに忍ばせています。

人々

焼菓子と器々。焼菓子を楽しむ時間をより豊かにしてくれる器々。

喫茶tayu-tau

同じ三重県の尊敬する鍛冶屋、赤畠大徳さんの包丁。気が引き締まります。

【出展者の声をお届け!】愛用されている仕事道具を紹介ください〜紙博編 part.4〜

紙と一口に言っても、デザインや加工など、制作者の表現方法によって生まれるものは様々。紙博に集う出展者は、どんな道具を相棒にしてプロダクトを作り上げているのでしょうか。ぜひ、それぞれの画像に添えられたコメントともにお楽しみください。

表現社 cozyca products

日々の業務で使う物やイベント・展示会で使う備品作りに使う道具たちです。かわいいものたちは癒し要員です。

ROKKAKU

「月光荘のスケッチブック」
2Fサイズのウス点を学生時代から15年以上愛用しています。これだけは浮気なしで、見つけると買いだめして、仕事の日は毎日持ち歩いています。色展開も好みです。

オソブランコ

「リングノート製本機」
オーダーノートをお作りする際に使用しているリング製本機です。言わば大きなパンチで、ノートのサイズに合わせて穴を開けて、最後に開いた状態のリングを閉じて仕上げます。

teshio paper

紙をカットする鎌(カマ)は、必需品です。

ぷんぷく堂

イラストレータやフォトショップを使えないので、商品のモックは工作用紙や厚紙で作っています。筆記用具は「三菱鉛筆 UNI-BALL AIR黒と青」ペンなのに鉛筆のような書き心地で太い細いが書けます。「ARISTO 3fit 1.3ミリ シャープペン」三角軸、太い芯が気に入っています。左は「1日100文字したたメモ」のモックとメモ。右は「ぷんぷく堂のまかない文具・ポルカレイドの一筆箋」の色見本とメモです。

プロペラスタジオ

昨年プロペラスタジオにやって来たテキン(手動式活版印刷機)。少量での限定品をいろいろ企画中です!

KaoPoK Bookbinding

手製本に使う道具は本当にいろいろ。写真は目打ちとヘラです。日本のものからヨーロッパで見つけた道具など、用途に合わせて使い分けています。

聚落社

染色型と色を刷り込むコマという道具です。型を作る会社にデザインを持ち込んで製作してもらいます。網の目の荒さや樹脂の素材などで色の出方などが変わります。最終的な紙から逆算して企画しています。色を刷り込むコマはかなり長く使い込んでいます。先端の素材選びから硬さ先の削り具合によって色の出方が大きく変わります。染色型は1枚づつ癖があるので、親指の位置を変えて握っている跡が残っています。

夜長堂

古いタイルやちゃぶ台。商品撮影によく使います。

手紙舎 雑貨店

ふっと思いついたアイディアや、忘れてはいけないことをさっとメモしたい時に、「ロールふせん」を愛用しています。作業中にも、お店に立っている時にも、頼れる相棒です!

【出品者の声をお届け!】愛用されている仕事道具を紹介ください〜ブローチ博・靴下パーラー編 part.3〜

手に収まる小さなはさみやキリ、部屋にどっしりと構える窯、ガラス研磨用のルーター。出品者の物づくりの現場には、図工や家庭科の時間に見覚えのある道具も、初めて目にするような専門的な道具もさまざま、幅広くありました。会場に並ぶブローチは、ご紹介している道具を用いて全て手作りされています。一期一会の出会いが待っているかもしれません。

tukumokumo

母が使っていた道具を今は私が使っています

zum Beispiel

これはルーターというガラス研磨器です。葉っぱのステンドグラスでは同じ形のガラスが2枚必要になるので、このルーターで形を整える作業が欠かせません。

today002g

他にもあれこれあるのですが、これがなければ! と言う4つです。他のあれこれは大小さまざまなヤスリがあります。オーブン陶土は家庭用のオーブンで低温焼成ができるので難しい道具も必要なく、興味がわいたら是非挑戦してみて頂きたいです。

tocohana ceramics

20年使用している相棒の窯です。五右衛門風呂みたいな形です。

トリノコ

木を削る用の繰り小刀と、着色用のバターミルクペイント。

nukumaru

こちらの白ペンを愛用しています。オオカミの点々などの細かい部分はこれでちょんちょん描いてたりします。

h.u.g

手では行えない細かい作業は形状の違うキリやナイフを使っています。

hacu

真っ白の表紙のスケジュールノートはわたしのネタ帳です。何の決まりもなく 好きなページにどんどん書いていきます。デザインのアイデアだけなく 素敵なイラスト、写真やピンときた言葉。このノートは名古屋のデザイン事務所COUPGUT(クーグート)さんが出しているもので数年前から購入しています。持ち歩くには大きいLサイズを好んで使っていましたが今年からはSサイズのみになってしまって……。Lサイズの復活を望んでいます!!

【出展者の声をお届け!】愛用されている仕事道具を紹介ください〜布博編 part.2〜

布の世界で「物づくり」と耳にすると手芸や裁縫を連想し、仕事道具として思い浮かべるのは“針”と“糸”という方も多いのではないでしょうか。意外なことに、布のプロフェッショナルが愛用する道具にはその2つはあまり登場しないのです! 作り手ごと、工程ごとに変わるバラエティ豊かな道具たちをどうぞご覧ください。

YURI HIMURO

織物を拡大して見ることのできる縞見ルーペ。織りの組織を見たり、糸が何本入っているか確認したりと欠かせない仕事道具です。

相原暦

京都の(!)菊一文字の10年使っている裁ち鋏(下)と糸切り鋏(中)です。一番上の糸切り鋏は昨年の布博で京都に行った時に購入したものです。歴史のあるお店の道具は使う度に背筋の伸びる思いがします。

idola

アクセサリーを作る時に使うプライヤーとニッパー。

kata kata

ー刷毛ー
大きい面積の布もぐんぐん染めていける刷毛です。私たちが使う刷毛は職人さんの手作りのため、極めて貴重になってきています。職人のための道具を作る職人が少なくなると、伝統技術の衰退に繋がる恐れがあるため、非常に危機感があります。大切に大切に使っている道具の一つです。

Canako Inoue

京都の菊一文字という老舗の刃物屋さんで購入した糸切り鋏を縫い仕事の際に愛用しています。京都にて個展を行っていた時に、通り道にふらりと立ち寄り購入してみたのですが、とても使いやすくて重宝しています。仕事で使うのならいいものを持っておきなさい、とお店の方に言われ、相談しながら決めました。てづくりらしく、軽くて手になじみ、切れ味が鋭いのでもう手放せません。菊一文字のお店の並びにある、三條本家みすや針の待ち針も愛用しています。赤と黄色のガラス玉が付いていて、とても可愛らしいのです。アイロンを万一当ててしまっても溶けないので安心です。江戸時代には男の人が奥さんへの京都土産として、江戸へと針を持ち帰ったそうです。可愛らしいので今の時代にもお土産としてもおすすめです。また京都に赴けることが嬉しく、このふたつの道具屋さんにも立ち寄ることを楽しみにしています。

YUMI YOSHIMOTO

質感のある線を描くためにペインティングナイフや割り箸、爪楊枝など使い、削って描いています。

Lawny

乾くと防水性のある絵具です。オリジナル色をガラス瓶で作りながらペイントします。

Rollo

地元神戸から近い小野市で四代に渡って鋏を製造する<多鹿治夫鋏製作所>の鋏はなくてはならないもの。もう15年以上使っています。

【出品者の声をお届け!】愛用されている仕事道具を紹介ください〜ブローチ博編 part.2〜

小ぶりなブローチだからこそ繊細な工程が多く、それを支える道具たちも小回りがきくようなものが揃っています。鋏やカンナ、かぎ針や目打ち。出品者たちが道具を手に、一つひとつ想いを込めて作っている姿を思い浮かべてみてくださいね。

R4

このセットに布があれば、すぐにどこでも刺繍ができちゃいます。

kissmi wakisaka

花びらの形を形成する際に使うアートフラワー道具のコテです。小さな花びらをカーブさせたり、スズランをコロンと形作るためには欠かせない道具です。

ice-cream headache

針と糸とワイヤー。この基本のみっつから、どんなものを作ろうかなと考える時間が好きです。

ao11

アイデア出しのクロッキー帳を同じものをいつも使っています。ふと、見返したりすると面白いです。

acou;

クロシェ ド リュネビル(かぎ針)は糸によって使い分けています。

魚谷あきこ

使う道具は色々ありますが、ブローチを作る時はカッターの刃をたくさん使います。細かいかたちをカットするのに、使いやすいです。針は線をひくときに使います。

Atelier Tone/下川 陽子

永久カンナという、削りが専門の道具です。長年使っていますが特にお手入れなしで切れ味が良いです。

オカベマキコ

古(いにしえ)の先人たちより技術・感性を学びたく、蚤の市で出会ったアンティークのペンチを愛用しています。

k i c o

先端が細いはさみと目打ち、ピンセットで、細かなパーツををひとつひとつつくっています。

【出展者の声をお届け!】愛用されている仕事道具を紹介ください〜紙博編 part.2〜

紙のプロフェッショナルたちが選ぶ仕事道具の中には、ハサミや鉛筆など、誰もが手にしたことがある身近なものも数多くあります。それがたとえ大量生産の商品だとしても、長く時間をともにし愛着を持って使われてきた道具たちは、使い手にとって世界に一つの宝物のような存在に変わるのです。

高旗将雄

色々使っていますが、いま机の上にあるのはこのような感じです。よく考えたら下の緑のマットを小学校2年生から使っているので、一番愛用している道具はマットかもしれません。

ネクタイ

ターナーさんのアクリルガッシュ。和のシリーズをよく使います。

田村美紀

マスキングテープはメーカーさん問わず、シーリング用のマスキングテープも愛用しています。細かいパーツはピンセット、線を加えたいときはペンや鉛筆を使ったり。制作道具はシンプルな方かもです。

ポスト舎

ハサミ、カッター、定規、両面テープ。手作りしている手紙モノを製作する際に欠かせないセットです。ハサミは刃物職人さんが仕上げた大変貴重なもの。お店のオープン時に友人から頂いた、とても大切なハサミです。

KNOOPWORKS

カッター、はさみ、定規。誰でも持っている普通の道具が大切な仕事道具です。

rala design

紙に折り目を付ける時には、手芸用のヘラを使います。その時々に手芸店で買い求めるので特別なものではないのですが、紙を折る際の滑りの良さや、紙へのダメージ度合いで選んでいます。使ううちに擦り減って、だんだん持ち主の個性が現れてきました。ちなみに、ヘラの先を紙やすりで削って尖らせると、シール類をめくるのに便利です。

puntas

写真の道具は普段使っている木版画の道具です。(下左から)版木はシナベニア、彫刻刀、手刷毛、(上左から)ポスターカラー、ばれん。彫刻刀の角を削ったり、手刷毛の毛先をカットしたり、手になじむように、長く使えるように工夫をしています。

和紙田大學

ぺんてるサインペン・Pelikano junior(ドイツの子供向け万年筆)・iPadPro(アプリ:Procreate)

【出展者の声をお届け!】愛用されている仕事道具を紹介ください〜紙博編 part.3〜

万年筆やメガネなどの身近な道具に、カメラのフィルムを引き伸ばすときに使う機械など、なかなかお目にかかることのできないものも盛りだくさん。今回も、10組の紙博出展者から届いた愛用品をご紹介します。使い込まれた仕事道具から、1つの紙ものが生まれる背景を想像しながらご覧ください。

九ポ堂

活版印刷機デルマックス。全自動で量産ができます。架空商店街ハガキを印刷しております。

岡崎直哉

ぼくの写真は手焼きプリントの為、暗室の中で印画紙にフィルムの焼き付けをします。その焼き付けの際に使用するのが、引き伸ばし機です。ぼくが使っているのはイタリア製のダースト。引き伸ばし機も中古カメラと同じで、それぞれに個性があるのでたのしい。

36 Sublo

オリジナルの筋入り用紙のレポートパッドはらくがき用に、チャルカさんのグリットノートは開きやすく、オレンジの罫線もかわいいです。サザエさんのメモは商品や書類を送る際にひとこと添えるときに使います。こけしのはんこは銀行の窓口でも話がはずみます。

大枝活版室

テキンと呼ばれる手動活版印刷機は小回りのきく私の相棒です。試し刷りをしたり、一部の商品は手差しで一枚一枚印刷します。

hase

描く為の道具は、基本的にどこでも手に入る高価でないものを思いっきり使いたいです。万年筆はかすれや濃淡が出るので好きですが、全然詳しくないので安くて細い線が描けそうなものを買って、何だかずっと使ってます。

京都烏丸六七堂

黒縁メガネです。これがないと貼絵の糊がはみ出ます。

Kumpel

デザインを考えるとき、試作品を作るときに使う道具たち。活字を拾うときに使う文選箱が道具箱代わりです。

山本紙業

「ペーパーゲージ」という紙の厚みを計る道具です。「この紙なんですか?」と紙調べを依頼されたら紙の種類を調べるのも大事ですが厚みを特定するのも重要になってきます。指先だけで紙の厚みを特定するのが難しい時にこのゲージを使います。丸っこい形、特に取っ手部分が好きです。

ライフ株式会社

自社商品にはなりますが、私が仕事で愛用しているのは、マージンノート(横罫)のB5サイズです。月ごとにインデックスを付けて、その日のタスクを整理するのに使用しています。毎日書くので、80枚という容量や紙の滑らかさ、マージン罫の利便性といった点で重宝しています。

裏具

デザイナーY「グラフギア500」ぺんてるさんのシャープペンシルです。
デザイナーM「鉛筆と筆、 鉛筆も筆もなくして描く道具はMac」

【出展者の声をお届け!】愛用されている仕事道具を紹介ください〜紙博編 part.1〜

あなたには、長く大切にしている道具はありますか? 本日は、作り手たちの制作活動を支える頼もしい相棒たちをご紹介します。イラストを描くのに使用しているペンや絵の具、リングノートの製本機など、手がけるアイテムによって使用する道具も様々。9組の紙博出展者から届いた愛用品をご覧ください。

GreenFlash

自由に色が作れる紙パレットと透明水彩絵具を愛用しています。

ハチマクラ

ゾーリンゲンの鋏は有名ですが、やはりというか流石な使い心地で家中サイズ違いで揃えてます。特に先を使ってカットする時に違いがでますね。もう安物には戻れません(笑)。

星燈社

月光荘画材店のスケッチブックです。

Paper message

絵を描いていたお婆ちゃんが使っていた、油絵セットに中にあった筆が使いやすくてずっと使っています。筆先がカスタムしてあって、細くカットされているのが丁度良いです。

paperable

「LAMYAL-star(アルスター)・LAMY Lx(ルクス)」私はpaperable広報・提案の仕事を主にしており、出先でメモをとる事がとても多いのですが、鉛筆で書いたような感覚で、紙質を感じ筆圧を楽しみながら描く事ができるLAMYの万年筆を愛用しています。“機能性が高く、洗練されたデザインでありながら、気取らないドイツ生まれの女の子”って感じがたまらなく好きです!

cobato

紙系の製作作業では、皆さんが一般的に使っている道具がほとんどです。ピンセットなどは抜いた箇所が細かいモノが多いので 先をやすりで削って細くしています。

エモジ

愛用道具のリング製本機とゴム留めたホック留めをする為に必要な道具たちです。お店のオープン当初から使っています相棒なのでこれからも大事に使って行きたいです。

タカハシカヨコ

アクリル絵の具 サクラニューカラー、ステンシル用の筆 大中小、紙パレット。これでずっと描いています。

ATELIER.encle d’encle

製版用の絵、デザインの原画を書く時に使用しているインクとペンです。インクはカキモリさんのもので、深いブルーとグレーの間のような色がお気に入り。ペンは、綺麗なマーブル模様に惹かれ、フィレンチェで購入したもの。繊細な線が描けることに感動して使い続けています。もう随分古くなりましたが、その姿にも愛着を感じます。

【出品者の声をお届け!】愛用されている仕事道具を紹介ください〜ブローチ博編 part.1〜

長い時をともに過ごし愛着のあるもの、手に馴染む使い勝手の良いもの、1日の作業終わりに手にするもの。制作活動の相方とも言える仕事道具たちは、それ自体は決してきらびやかなものではありません。ですが、実直な佇まいからこそ確かな作品たちがの誕生を支えているのだと感じさせてくれます。

田中 友紀

道具は工程によりたくさんの種類があり、中でも一番多いのは金槌で、特に古く朽ちたものを好んで使用します。その理由は、一つはテクスチャがユニークだということ。他には、道具自体に刻まれた時間や跡が材料に写され、作品として生き長らえ続けることにも深い意味を抱くからです。写真では、鎚・槌、鋸や鋏、成形するために必要な道具などをご紹介しています。

komeri

愛用しているパンチです。手に持っている年期の入っているものは自宅にあったもので、使いやすいわけではないですが、何故だか20年ぐらい使ってます。

jouer

糸鋸、金槌etc…

suzuki moeko

愛用している細筆。色々試す中で出会った、今1番私の気分に寄り添ってくれる子です。これからもよろしくね。

slowth

学生時代にアルバイトをして買ったミシンと、小さなハサミが相棒です。

ceramic art accessory 千花 × shizuka, d.s.

レースモチーフを変えるだけでレパートリーが広がり、またお手持ちのアクセサリーにモチーフを合わせて頂いたりと、ご自身ならではの組み合わせを楽しんで頂けたら嬉しいです。

coL

大切な仕事道具は針はもちろんですが、ハサミがとても重要です。布も糸も良く切れて、細かい部分も切りやすいcloverのカットワークハサミをずっと愛用しています。

高旗将雄

銅版画用のニードルです。ブローチの制作時は主に台紙の穴あけに使うのですが、ちょっとブローチを削ったりもできますし、とても便利です。力を入れると針が軸にもぐって短くなてしまいますが、1本100円しないので気軽に買い換えられます。

CHIHIRO SONODA

刺繍糸が毛羽立つと、仕上がりに差が出ます。指先がカサつくのが一番大敵なので、ザーネクリームというお婆ちゃんが使うようなハンドクリームを作業前には必ず手先に塗り込みます。ベタつかず、とても良いのです。仕事道具と言えるのかな?笑 でも私には大事な仕事道具です。道具と考えると、あとは針の滑り具合もとても大事です。仕事終わりには、その日使った針に感謝も込め、蜜蝋を塗ります。私が使っているのはmerchant & millsのTAIROR’S BEESWAXという蜜蝋です。蜜蝋を塗った針は、布に刺すのも滑らかで糸への負担が全然違います。

ささきめぐみ

着彩にはアクリルガッシュ、リキテックスを混色してケースに保存して使っています。

charan 山田亜衣

【出展者の声をお届け!】愛用されている仕事道具を紹介ください〜布博編 part.1〜

布にまつわる作り手たちが愛用している仕事道具。生み出す作品の数だけ制作工程があり、それを支える道具があります。お繕い、染色、織物、テキスタイルデザイン、刺繍と多種多様なジャンルで使われる相棒たちをご覧ください。

HIKARU NOGUCHI

私がダーニングをするときは、ダーニングマッシュルームとして商品として販売をしているオリジナルのダーニングマッシュルームはもちろん、海外の蚤の市で出会ったアンティークやビンテージのもの、作家もの、生活用具を代用品として使ったりと様々です。どれもチクチクと刺しているうちに手のぬくもりが伝わって、自分の分身となるような錯覚を覚えることがあります。手芸道具は使い勝手ばかりではなく、どこで出会ったかとかストーリーがある、自分の視覚、触覚に合うかという要素が大切というのが持論です。お気に入りのお道具や資材に囲まれると、刺すひと針も一層いとおしくなります。

MAITO/真糸

草木染めの染料づくりに欠かせない鍋や柄杓。
何年も愛用している道具には、無数の傷やこびりついた染料の痕跡が…。最初の頃は気になって仕方なかった鍋の茜色も、今はとても愛おしく感じます。こうして並べてみるとキッチンにあるものばかり。やり方さえ覚えてしまえば、気軽にご自宅で挑戦出来るのも草木染めの魅力です。

緒方 伶香

バイヤス織り機。


コマのような小さな紡錘車、スピンドル。

tamao

オリジナルで作った刺繍リボンポーチに刺繍糸や針、はさみなどを入れて持ち歩いています。スパンコールは色別に透明のビーズストッカーに収納しています。

chihiro yasuhara

紙パレット。紙パレットが徐々に絵の具で埋め尽くされていく様子が好きです。

点と線模様製作所

図鑑。自然の中に咲いているときのフォルムと違い、背景がなく特徴や形がとらえやすく写真が撮られたり。描かれたりしているので、自然とは違う人工的(図案的)にものをとらえられるので、模様を考えるときに愛用しています。

trois temps

8枚綜絖の織り機を使用しています。手でレバーを動かすタイプの織り機です。

nani IRO Textile

水彩を描く為の筆は、水彩の道具だけでなく書道の筆や油絵などハケの動きを楽しみながら使っています。

POTTENBURN TOHKII

メインの仕事はアイデアを生み出すこと。面白い事を考えること。一番集中できる使い慣れた色鉛筆とペンたち。

eccomin
eccominのニットのzipポーチにはかぎ針、はさみ、編み物にまつわるいろいろをたっぷりいれて持ち歩いています。