いつまでも触っていたくなるほどふわふわな羊毛に命を吹き込む、羊毛作家・緒方伶香さん。ホッキョクグマやナマケモノなどの手のひらサイズの動物を生み出す“絶滅危惧種シリーズ”や、こけしにだるまなどの日本古来から伝わる縁起物にスポットを当てた“えんぎもんシリーズ”など、製作は多岐にわたります。今回の布博でも、ワークショップを開催。いったいどんなものを作るのか、楽しみにしていてくださいね。
【緒方伶香さんに聞きました】
ご来場いただくみなさまに向けて自己紹介をお願いします
紡ぎ、染織、羊毛フェルト作りをしつつ、「羊毛のしごと」(主婦の友社)や「手のひらの動物・羊毛でつくる絶滅危惧種」(主婦の友社)、新刊「えんぎもんフェルト」(誠文堂新光社)など、著書を通して羊毛を使った手仕事を紹介しています。2019年は、これまで布博で作り続けてきた絶滅危惧種のワークショップに加え、長年ご紹介したかったスピンドルを使った糸紡ぎ、そして、簡単に布が織りあがるバイヤス織りもやりたいと思います。自分で紡ぐ糸は格別です。是非、みんなで紡ぎ、織りにトライしましょう!
手紡ぎ糸は格別です。手軽に始められるスピンドルを使った手紡ぎは、編む人、織る人にはもちろん、ただ紡いでみたい人にもおすすめです。ラノリン脂の残る羊毛を紡いだ糸はフィッシャーマンズセーターに、シルクと羊毛を混ぜた糸は春夏も快適です。
ご自身の一押し作品(商品)を教えてください
「クロクマ」
ニードルパンチという特殊な針を使い、羊毛を固めて作る絶滅危惧種の動物。私にとって10年以上続けているワークショップですが、毎年参加してくださる多くの方々と会話しながら作っていく時間も楽しみの一つです。写真は、台湾黒熊。布博in台北に向け、台湾でのラッキーアイテム・黒熊を形にしてみました。特にワグマ系は人気者で私自身気に入っています。
緒方伶香
http://hopetosa.com/
クレジットカードの使用:ワークショップのみ事前受付・クレジット払い
商品カタログ予習帳
Q1.インスピレーションを受けているものを教えてください
映画と芸術。そして音楽。この2つに、やる気やひらめきをもらっています。並べてみたところ、意外と頑固で、好きなものは変わらないようです。
Q2.制作風景を見せてください
制作中の紡ぎ糸
バイヤス織のワークショップで皆様が布を制作中
ワークショップで糸を紡ぐ様子
Q3.愛用されている仕事道具を紹介ください
バイヤス織り機。
コマのような小さな紡錘車、スピンドル。
Q4.ご自身の作品のおすすめの使い方を教えてください
クマは飾ったり持ち歩いたりプレゼントに。紡いだ糸は編んだり織ったり。バイヤス織で作った布は、剥ぎ合わせてマフラーやストールに! アイディア次第で広げてくださると嬉しいです!
Q5.当日、お買い物したい紙博の出展者のアイテム
紙博で行きたいのは手紙舎 雑貨店! お目当は、手紙社に所縁のある作家さん達の便箋や柴田ケイコさんのロール付箋です。日頃から愛用しているので買い足しを!
緒方伶香さんから最新情報が届きました!
今、話題のマレーバクの小さな羊毛オブジェ。時間がかかるため少ししか作れませんが、家内工業で製作中です。