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【出展者の声をお届け!】愛用されている仕事道具を紹介ください〜布博編 part.2〜

布の世界で「物づくり」と耳にすると手芸や裁縫を連想し、仕事道具として思い浮かべるのは“針”と“糸”という方も多いのではないでしょうか。意外なことに、布のプロフェッショナルが愛用する道具にはその2つはあまり登場しないのです! 作り手ごと、工程ごとに変わるバラエティ豊かな道具たちをどうぞご覧ください。

YURI HIMURO

織物を拡大して見ることのできる縞見ルーペ。織りの組織を見たり、糸が何本入っているか確認したりと欠かせない仕事道具です。

相原暦

京都の(!)菊一文字の10年使っている裁ち鋏(下)と糸切り鋏(中)です。一番上の糸切り鋏は昨年の布博で京都に行った時に購入したものです。歴史のあるお店の道具は使う度に背筋の伸びる思いがします。

idola

アクセサリーを作る時に使うプライヤーとニッパー。

kata kata

ー刷毛ー
大きい面積の布もぐんぐん染めていける刷毛です。私たちが使う刷毛は職人さんの手作りのため、極めて貴重になってきています。職人のための道具を作る職人が少なくなると、伝統技術の衰退に繋がる恐れがあるため、非常に危機感があります。大切に大切に使っている道具の一つです。

Canako Inoue

京都の菊一文字という老舗の刃物屋さんで購入した糸切り鋏を縫い仕事の際に愛用しています。京都にて個展を行っていた時に、通り道にふらりと立ち寄り購入してみたのですが、とても使いやすくて重宝しています。仕事で使うのならいいものを持っておきなさい、とお店の方に言われ、相談しながら決めました。てづくりらしく、軽くて手になじみ、切れ味が鋭いのでもう手放せません。菊一文字のお店の並びにある、三條本家みすや針の待ち針も愛用しています。赤と黄色のガラス玉が付いていて、とても可愛らしいのです。アイロンを万一当ててしまっても溶けないので安心です。江戸時代には男の人が奥さんへの京都土産として、江戸へと針を持ち帰ったそうです。可愛らしいので今の時代にもお土産としてもおすすめです。また京都に赴けることが嬉しく、このふたつの道具屋さんにも立ち寄ることを楽しみにしています。

YUMI YOSHIMOTO

質感のある線を描くためにペインティングナイフや割り箸、爪楊枝など使い、削って描いています。

Lawny

乾くと防水性のある絵具です。オリジナル色をガラス瓶で作りながらペイントします。

Rollo

地元神戸から近い小野市で四代に渡って鋏を製造する<多鹿治夫鋏製作所>の鋏はなくてはならないもの。もう15年以上使っています。