長い時をともに過ごし愛着のあるもの、手に馴染む使い勝手の良いもの、1日の作業終わりに手にするもの。制作活動の相方とも言える仕事道具たちは、それ自体は決してきらびやかなものではありません。ですが、実直な佇まいからこそ確かな作品たちがの誕生を支えているのだと感じさせてくれます。
田中 友紀
道具は工程によりたくさんの種類があり、中でも一番多いのは金槌で、特に古く朽ちたものを好んで使用します。その理由は、一つはテクスチャがユニークだということ。他には、道具自体に刻まれた時間や跡が材料に写され、作品として生き長らえ続けることにも深い意味を抱くからです。写真では、鎚・槌、鋸や鋏、成形するために必要な道具などをご紹介しています。
komeri
愛用しているパンチです。手に持っている年期の入っているものは自宅にあったもので、使いやすいわけではないですが、何故だか20年ぐらい使ってます。
jouer
糸鋸、金槌etc…
suzuki moeko
愛用している細筆。色々試す中で出会った、今1番私の気分に寄り添ってくれる子です。これからもよろしくね。
slowth
学生時代にアルバイトをして買ったミシンと、小さなハサミが相棒です。
ceramic art accessory 千花 × shizuka, d.s.
レースモチーフを変えるだけでレパートリーが広がり、またお手持ちのアクセサリーにモチーフを合わせて頂いたりと、ご自身ならではの組み合わせを楽しんで頂けたら嬉しいです。
coL
大切な仕事道具は針はもちろんですが、ハサミがとても重要です。布も糸も良く切れて、細かい部分も切りやすいcloverのカットワークハサミをずっと愛用しています。
高旗将雄
銅版画用のニードルです。ブローチの制作時は主に台紙の穴あけに使うのですが、ちょっとブローチを削ったりもできますし、とても便利です。力を入れると針が軸にもぐって短くなてしまいますが、1本100円しないので気軽に買い換えられます。
刺繍糸が毛羽立つと、仕上がりに差が出ます。指先がカサつくのが一番大敵なので、ザーネクリームというお婆ちゃんが使うようなハンドクリームを作業前には必ず手先に塗り込みます。ベタつかず、とても良いのです。仕事道具と言えるのかな?笑 でも私には大事な仕事道具です。道具と考えると、あとは針の滑り具合もとても大事です。仕事終わりには、その日使った針に感謝も込め、蜜蝋を塗ります。私が使っているのはmerchant & millsのTAIROR’S BEESWAXという蜜蝋です。蜜蝋を塗った針は、布に刺すのも滑らかで糸への負担が全然違います。
ささきめぐみ
着彩にはアクリルガッシュ、リキテックスを混色してケースに保存して使っています。