万年筆やメガネなどの身近な道具に、カメラのフィルムを引き伸ばすときに使う機械など、なかなかお目にかかることのできないものも盛りだくさん。今回も、10組の紙博出展者から届いた愛用品をご紹介します。使い込まれた仕事道具から、1つの紙ものが生まれる背景を想像しながらご覧ください。
九ポ堂
活版印刷機デルマックス。全自動で量産ができます。架空商店街ハガキを印刷しております。
岡崎直哉
ぼくの写真は手焼きプリントの為、暗室の中で印画紙にフィルムの焼き付けをします。その焼き付けの際に使用するのが、引き伸ばし機です。ぼくが使っているのはイタリア製のダースト。引き伸ばし機も中古カメラと同じで、それぞれに個性があるのでたのしい。
36 Sublo
オリジナルの筋入り用紙のレポートパッドはらくがき用に、チャルカさんのグリットノートは開きやすく、オレンジの罫線もかわいいです。サザエさんのメモは商品や書類を送る際にひとこと添えるときに使います。こけしのはんこは銀行の窓口でも話がはずみます。
大枝活版室
テキンと呼ばれる手動活版印刷機は小回りのきく私の相棒です。試し刷りをしたり、一部の商品は手差しで一枚一枚印刷します。
hase
描く為の道具は、基本的にどこでも手に入る高価でないものを思いっきり使いたいです。万年筆はかすれや濃淡が出るので好きですが、全然詳しくないので安くて細い線が描けそうなものを買って、何だかずっと使ってます。
京都烏丸六七堂
黒縁メガネです。これがないと貼絵の糊がはみ出ます。
Kumpel
デザインを考えるとき、試作品を作るときに使う道具たち。活字を拾うときに使う文選箱が道具箱代わりです。
山本紙業
「ペーパーゲージ」という紙の厚みを計る道具です。「この紙なんですか?」と紙調べを依頼されたら紙の種類を調べるのも大事ですが厚みを特定するのも重要になってきます。指先だけで紙の厚みを特定するのが難しい時にこのゲージを使います。丸っこい形、特に取っ手部分が好きです。
ライフ株式会社
自社商品にはなりますが、私が仕事で愛用しているのは、マージンノート(横罫)のB5サイズです。月ごとにインデックスを付けて、その日のタスクを整理するのに使用しています。毎日書くので、80枚という容量や紙の滑らかさ、マージン罫の利便性といった点で重宝しています。
裏具
デザイナーY「グラフギア500」ぺんてるさんのシャープペンシルです。
デザイナーM「鉛筆と筆、 鉛筆も筆もなくして描く道具はMac」